『チーム Rit’s』第86回 WINDカップ(2024年11月4日)参加報告

大会名:第86回ウィンドカップ ソフトテニス大会

主 催:NPO法人 KSクラブ

日 時:2024年11月4日(日)

場 所:サン・スポーツランド河北テニスコート(山形県西村山郡河北町)

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 第86回ウィンドカップ結果

 

 11月4日(月)は「芋煮&ご家族テニス体験会」を企画していたためこの大会への遠征は会員の皆様へ募集しなかったのですが、リッツメンバー内で個人的に大会参加をしたい子達(中学2年生と1年生女子)が集まり、この大会に参加してきました。せっかくの機会ですので当スクールで用意している「遠征プラン」同様、黒田コーチによるチームレッスンとチームミーティングを行い、遠征へ臨みました。

 結果は上記リンクよりご確認いただける通りですが、山形県で団体戦1位、2位、3位のチーム、秋田県で優勝したペアのいるチームなど他県の超強豪校と対戦し、皆さんとても貴重な経験ができたようです。成績は5位入賞でした。

 


試合前の円陣

 


表彰式

 


記念写真

 

 「チーム」では皆テニスノートを付け、そこでは子供たちとコーチの様々なやり取りも行なわれます。今回の遠征に関しての参加メンバーの感想と、それに対する黒田コーチのコメントを抜粋致しますので、他の皆様にも「チームによる遠征や大会参加」の『意義』が少しでも伝わればと思います。

 

■皆で掲げた今回のチーム目標

『笑顔を忘れずチーム一丸となり限界突破しよう!』

 

■メンバーの感想(M・Sさん)

 初めてチームRit’sで遠征に行き、たくさんのことを学びました。プレー面では1人1人が笑顔でプレーし、チームが1つになって、試合に臨むことができたと思いました。また、負けていても気持ちを下げずペアで声がけをして助け合うことができていたことは、とても良かったと感じました。

 今回は黒田コーチがいなかったため、オーダーなども全て自分達で考えました。あらためて、自分たちで考えることは難しいことだけど、団体戦を勝ち抜くためにはとても大切なことだと感じました。

 プレー面ではチームで良かったことが多くありました。その一方で、気持ちや態度面では改善点が目立ってしまったと感じました。例えば、チームRit’sはずっと笑顔で元気と感じる人もいれば、ふざけていると感じ取った人も中にはいたのではないか?と思いました。私は、ずっと笑顔で元気でいいなと思ってもらえるように、場面に応じて、試合の時は笑顔でも真剣に、休憩の時には笑顔で元気などのように、メリハリをつけて行動できるとチームとしてよりまとまって見られると思いました。自分達でも勝ちたいという思いを強く持てれば、より団結力が生まれると感じました。

 自分自身では、あいさつにいくなど最低限の役割は果たすことができたと思っていますが、積極的に声掛けを行うということはあまりできなかったのは反省点です。次は自分に何ができるか考えて行動したいと思います。

 初めてのメンバーでの遠征では、たくさん学ぶことがありました。この機会をつくってくれたコーチや親に感謝したいと思います。反省は次に活かしていきたいです。
 

~ 黒田C コメント ~
 
 今回はキャプテンお疲れ様でした。Mさんが、自分のことだけではなくチーム全体を見ようと努力してくれたことが伝わってきました。ありがとう!

 今回出来たこと、出来なかったこと、いろいろ気が付き、チームでまとまって力を発揮するためには自分だけがしっかりしていてもダメだと感じてくれたように、目に見える部分だけではなく、全員の 『気持ち』 が合わなければ、本当の意味での『チーム力』を発揮することは難しいのです。

 今回それに気付けたことは、チームRit’sとしても大きな前進です。おそらくMさん以外のメンバーも少なからず感じてくれたと思います。それぞれが楽しくやることも大事なことですが、チームが本当に気持ちを一つにして大きな目標に向かうという体験は、人生の財産になるほどの貴重な経験です。今回はそうしたことの大切さに気付けた事が良かったと思います。

 次はもっとやれます。これからも気持ちを合わせてみんなで戦えるチームづくりを目指して頑張りましょう!

 

■メンバーの感想(T・Kさん)

 本当は優勝したかったので、ベスト8止まりは悔しかったけれど、今回のチームメンバーでは十分な練習が出来ていなかったことを考えると、チーム一丸となって良い雰囲気で大会に挑めたのはとても良かった。

 5試合を対戦していく中で、自分の調子がどんどん良くなっていくのが実感できて、本当に楽しかった。

 Rが初戦のペアだったおかげで、初戦から声を出してギアを上げていくことができた。2戦目からMとのペアになっても、声を出して頑張ったけどなかなか勝てず、申し訳ないと思ったけれど、決勝トーナメントに入ってから、ボレーにも行ける様になったり、仲間の応援にも力が入り、最後の綾南G戦は、結果は負けましたが、今日一番のプレーが出来て凄く嬉しかった。みんなも頑張っていて、一番気合が入りました!

 でも、今日のプレーが自分のベストだとも思っていません。ストロークコントロールももっとビシッ!!と打てたはずだし、ボレーももっと余裕を持ってポーチにいけた。そう考えると、自分がミスを恐れて、安全に行き過ぎた結果だと思う。

 これからは、この経験を生かし、思い切って行かなければならない時や、チャンスの時には『やってやる!』という気持ちでいける様に頑張っていきたい。

 今回は自分だけが前衛で、正直チームの足を引っ張っちゃったけど、みんな最後まで優しく接してくれて本当に嬉しかった。迷惑かけてごめん!次は頑張る!みんなありがとう!
 

~ 黒田C コメント ~
 
 この度はお疲れ様でした。Tさんの気持ちの動きが良くわかる感想。ありがとうございます。

 『チームで唯一の前衛』というプレッシャーもあったと思いますが、初戦から徐々に調子を上げていった様子が良くわかりました。周りが皆後衛なので、どうしてもミスが怖くて思い切ったプレーがやりづらかったというのはよくわかります。

 前衛というポジションは、ゲームを作っていく上で相手の状況(プレーや気持ち)を試合中に観察しながら、いかに相手にとって『邪魔な存在』になれたか?ということが重要です。

 そのためには、得点はもちろんミスや失点も「自分が打たせたボールでそうなった」と即座に振り返り、「じゃあ次はこう仕掛けていこう」と、配球やポジショニングを考えながら、自分のペアの得意な展開や、自分にチャンスがまわってくるように動けるようになると、仮にボレーやスマッシュといったネットプレーにミスがあったとしても、その失点を生かして次のプレーの布石(相手にプレッシャーを与える)とすることができます。

 Tさんは相手からの攻撃に対する防御能力は高いので、自分からポーチにいくのも良いですが、『自分に打たせて取る』という戦略が有効だと思います。そのためには『見せるポジショニング』 や 『モーション』 、 『フェイント』と言った前衛技術を覚え、ポジショニングで味方後衛が優位になるようなゲーム展開がとれるようになると、Tさんの特徴も活かせると思います。その辺りを春に向けて頑張れたら良いと思います。

 

■メンバーの感想(M・Hさん)

 WINDカップに出場して、最後まで笑顔を忘れずにチームで一つになることができた。

 他県の強豪チームとの団体戦の経験は初めてで、この時期に経験できてよかった。

 リーグ戦で、相手のペアからアドバイスや良かった点を聞けて、コースや狙いはしっかりできていたと思いましたが、バックアウトが多かったので、これからは、打つ場所の深さや、相手ストロークの力の強さも考えていきたいと思います。
 

~ 黒田C コメント ~
  
 まず、今回WINDカップに参加することが出来た一番の『功労者』がMさんです。本当にありがとうございました。

 チーム練習会で初めてMさんのテニスを観た時、今のRit’sメンバーに覚えてもらいたい『配球のテニス』がベースとなっていたことが、とても印象深く残っています。

 今回の経験を生かし、次のステージをめざして頑張って下さい!これからも応援しています。(また一緒に戦えたら嬉しいです)

 

■メンバーの感想(R・Sさん)

 初戦の入りが悪かった。自分からミス(特にバックアウト)することが多かった。自分の得意なポジションで打てる展開に持っていく前にミス(OUT)。自分の前衛が決めやすい展開は作れたが、予測とはだいぶ違う展開になってしまった。

 2戦目は、1ゲーム目を連続得点で入る事ができたが、2ゲーム目の後半から、相手の揺さぶり(ショートボール)に自分達のミスが多くなってしまった。相手の後衛を走らせる事はできたが、こちらの方が先にミスをする展開に変わっていった。

 3戦目は、1,2戦目の反省を踏まえ、自分からミスする事を抑えて、相手後衛を走らせる作戦を狙っていったが、ロブの上げそこないを前衛に決められて、苦しい場面もあったが、徐々に前衛を外して打てる様になり、後半は良い展開をつくることができた。

 4戦目は、またストロークのミス(バックアウト)が多くなり、自分から苦しい展開を作ってしまった。ファイナルまでもつれたが、なんとか振り切ることができた。

 5戦目も、ストロークのミス(バックアウト)が多く、連続失点の原因をつくってしまいました。

 全体的に、バックアウトが多いので、ストロークミスを減らす努力をしたい。もっと狙い通りに打てる様になりたい。
 

~ 黒田C コメント ~

 詳細にまとめられていて、1日を通じた様子がとても良くわかりました。(ありがとう!)

 スコアを見てまず思ったのは、『3連続失点』です。結果として負けた試合は、半分以上のゲームに3連続失点があります。逆を言えば、これが半分以下なら全て勝っているのです。という事は、二人でもう少しカウントを強く意識して試合をしていれば、今回の3連続失点の数をもっと少なくできたのではないかと思います。

 例えば2試合目や最後の試合は、3連続失点を1つ減らすだけで「敗け」が「勝ち」に変わっていたと考えれば分かりやすいでしょう。もしここにダブルフォールトやセカンドレシーブの1本ミスが入っていたとするならば、考え方(気持ち)を少し変えるだけで十分防ぐことが出来るので、単純な1本1本のミスの多さよりも、Rさんの場合は『単純な連続失点』をしないための試合運びや考え方ができれば、今よりさらに高いレベルで戦えようになります。

 『なんでもかんでもこれを打つ』ということではなく、今(ここでは)『これを打つ』という様に、カウントや場面でコースを変えていくための練習が良いと思います。その上で、正クロスや引っ張りに多いフォアハンドの『すっぽ抜け』を矯正していけば、春には県で十分戦えるレベルに到達可能だと思います。これからのレッスンで頑張りましょう!

 

■メンバーの感想(S・Tさん)

相手の団結力(声や気迫)が凄かった。

ほとんど際どいコースに打ってくる。

礼儀がちゃんとしている。

WINDカップに参加して、これからは、相手の苦手なところをもっと早く見つけられる様にしたいと思いました。
 

~ 黒田C コメント ~

 WINDカップを主催するKS(勝つ資格)クラブが大事にしている部分に気付いてくれてありがとう!

 礼儀や仲間と一致団結することの大切さは、結果としてソフトテニスの上達=成長につながっています。今回何よりそれに気付けているSさんには『勝つ資格』が備わっているということだと思います。

 相手の苦手なところをいち早く見つけてそのコースに打てる様になれば、さらに1ランク上=県のトップで戦えるテニスができる様になります。この冬季の練習で、そこへ到達できるように頑張ろう!

 

■メンバーの感想(N・Mさん)

 凌ぐボールが下手(相手前衛につかまりがち)。

 雁行陣の経験が少ないので、戦い方を身に付ける必要性を感じた。

 相手前衛のネットプレー(ボレーやスマッシュ)に対する『フォロー』が上手くなりたい。

 すぐに動けるように準備できる様にしたい。

 ファーストサービスの確率を70~80%に上げたい。まずは精度より確率で、レシーブはスピードよりコース→特に相手前衛のサービスの時に、狙えるコースの幅を広げたい。
 

~ 黒田C コメント ~
 
 お疲れ様でした。今回の振り返りのポイントが簡潔にまとめられていて、わかりやすかったです。

 Nさんの感想を見て思ったことは、ストローカーとしての『変動対応力』、ダブル後衛とか雁行陣といった陣形やペアに関わらず、『自分のテニスを活かしたゲームができる』というのがひとつポイントなのだと思いました。

 しかし私が観る限り、Nさんは視野も広く、次のプレーに対する予測や準備は比較的得意なプレーヤーだと思えますので、むしろその能力を生かして、相手をけん制する様な動きや、前衛に捕まってもすかさず切り返せる様なプレーの連続性を磨く事で、おのずと技術力は向上すると思います。

 また、サービスやレシーブといった1打目のプレーの質に着眼できていることも良いと思います。ただ、サービスの反省で、ファーストの確率(目標70~80%)と書いていますが、サービスの考え方としては、『カウントの大事なところで必ず入るファーストサービス』 や、『1/2の確率で入る自分の最も良いサービス』を目指した方が、結果としては、サービスゲームを優位に運ぶことができますので、少し考えてみてください。

 レシーブについてはまさにその通りです。ただ、入ってきたサービスのコースによって、狙えるコースが大きく変わってくる事も練習を通じて理解しましょう。

 

 

以上で参加報告を終わります。

また来年4月の遠征に向け、冬季の練習に張り切って取り組んでいきましょう!